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ドラゴンボールの鳥山明氏が一番好きな漫画「COWA!」

 

ドラゴンボール」といえば知らない人はいない。

1984年に連載が開始されてから圧倒的な人気を誇り、数々の伝説を打ち立ててきた名作中の名作で今なおアニメ「ドラゴンボール超」として放送され親しまれている。

その原作者・鳥山明氏の代表作はドラゴンボールDr.スランプなど、多岐にわたる。

 

そんなドラゴンボールの原作者・鳥山明氏が自分の作品で一番好きな漫画は、なんとドラゴンボールでも、Dr.スランプでもない。

 

 

「COWA!」が一番好き

 

「COWA!」とは、1997年に連載が開始された作品で、鳥山氏の自身の作品の中で一番気に入っているという。「COWA!」は、やんちゃなお化けの少年達と無愛想なおじさんのマルヤマが、「おばけかぜ」という病を治すための薬を求めて旅をする冒険ストーリーだ。

今回は、そんな「COWA!」の魅力に迫る。

 

絵本のような表現

 

まず目を引くのが、漫画の絵だ。

本の帯には、「以前から試してみたかった少し絵本っぽい表現」とあるが、まさにドラゴンボールをイメージして読み始めると、いい意味で裏切られる。

登場するキャラクターは吸血鬼だろうがミイラのようなお化けだろうが、どこか可愛らしく描かれており、戦闘は全くメインではない。

ところで、「恐怖その8 活火山うごく」に出てくる老夫婦の息子がどことなくドラゴンボールに出てくるヤムチャに似ている。顔とか動きとか。私の気のせいかな...

 

ほんわかした展開

 

これもドラゴンボールを念頭に置いて読むといい意味で予想を裏切られるのだが、物語のメインは戦闘ではない。

 

すっきりしたシンプルな話で分かりやすいし、個性的なキャラクターたちが所々笑いを誘ってくるのも良い。読んでいるとなんだか優しい気持ちになってくるのが不思議だ。読後感も「なっ...なんかいい話だったぞ!!!」みたいな絶妙な後味を残すもので、なんかこの世も捨てたもんじゃないなと思わせてくれた。

 

単行本一冊に話が綺麗に完結しているのも好印象だ。

 

まとめ

 

内容もさることながら、原作者の鳥山明氏が一番好きと公言している作品だけに一読する価値は十分だ。

本人が「わがまま言って書かせてもらった」と帯に書いている通り、原作者の才能がかなりかいま見える作品になっていると思う。特に他作品とは一線を画す絵のタッチや、会話のテンポが安定していて、一冊読んだだけで結構お腹いっぱいになる。

ドラゴンボールだけじゃない鳥山明の魅力を味わえる稀有な作品だ。